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『ゴールデンパレス』

けっして時給がいいわけではなかったのだけど、
学生時代の4年間、僕はちいさな本屋でアルバイトしていた。
日が沈むころには社員は皆さっさと家路につき、
夜は学生バイトにすべておまかせという、
いま思うとなんともおおらかでのんびりした本屋だった。

たいして忙しくもない割に品揃えだけは充実していたので、
暇な夜は棚から気になるタイトルを抜いては閉店後に読みふけっていた。

おかげさまで読む本にはまったく不自由しなかった学生時代、
お金はなかったけど、いつでも空想の旅をすることができた。

そんな当時、夢中になって繰り返し読んだのが、
作家・沢木耕太郎氏による紀行小説「深夜特急」だった。
香港、マレー半島を経てインドのデリーからイギリスのロンドンまで、
乗り合いバスを乗り継いでシルクロードを陸路で巡っていくという、
なんとも壮大で酔狂な旅に、自分自身を投影して思いに耽った。





なかでも、「黄金宮殿(ゴールデンパレス)」という名の奇妙な宿を拠点に、
香港の喧騒と熱狂の中を熱に浮かされたように歩き回る日々を綴った、
冒頭の話がとても気に入っていた。

「深夜特急」にであって以来、時間があれば小銭までかき集めて、
大きなザックに身の回りのものを放り込んでは、僕も旅にでた。

わりとこれまでいろんな街をまわってきたのだけれど、
なぜだかいままで縁がなかった(妄想旅の原点)、香港。
そんな香港行きのチケットが昨年の晩秋、
ひょんなことから僕の手元にやってきた。

あの酔狂な小説をはじめて読んでからもうすぐ20年、
アルバイト先の本屋はとっくにつぶれてしまったけど、
僕の中にある青臭い冒険心に再びメラメラと火がついた。

はたして「ゴールデンパレス」をとりまく喧騒と熱狂は、
ほんとにいまも香港にあるのだろうか。





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ということで、すこし前に旅してきた香港の話を、
しばらくのあいだ小出しでご紹介していきます。

徳持




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